仏壇用の仏具『香炉』は前もって通販サイトで下調べ!購入は仏具店で
2021.06.16
仏具, 香炉
皆さんのお宅には、香炉(こうろ)があるでしょうか?
香炉は『香立て』と呼ばれることもありますが、仏教においてとても大切な仏具で、お香やお線香を焚くための器です。
供養の場で香を焚くことで、その煙や香りで空間や供養する者の心身を清めるという役割があるんです!
仏壇のあるご家庭では、きっと花立て、香炉、ローソク立てが並べておいてあると思います。
香炉を含めた仏具の数々には宗派によって仏具の選び方や置き方が決められていてかなり複雑なんです。
そして種類が多い分、値段の幅も広い!
香炉の金額は、安い香炉から高級香炉までと価格の幅が広く、お得な仏具セット販売をしている仏具・仏壇店もありますよ!
目次
香炉の歴史と仏壇での仏具としての役割
仏具の香炉は法事・法要などの仏事や、仏壇やお墓でのお参りの際に、お香や線香を焚くために使います。
お香やお線香は様々な香料をブレンドして作るのですが、この香りを仏事で使う風習は豊富なスパイスがあるインドで生まれました。仏教の起源である古代インドでは、お香を焼香に使うようになり、その風習は飛鳥時代に日本へ伝来しました。
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しかし、なぜ仏事において仏具の香炉は重要な役目を担っているのでしょうか?
仏具の香炉は仏様や故人の供養に必要なもの
まず、仏壇やお墓にお供えした香炉から立ち上る香りや煙は、実体を持たない仏様や故人の食事になると言います。そして、お香の持つ良い香りや空間に広がってゆく煙は、供養をする空間や私達の心身を清めてくれるのです。その上お香や線香の香りや煙は、「この世」で供養する私達を「あの世」にいる仏様や故人と繋げてくれるのです。それによって私達が供養する際に仏様や故人と対話しやすくなるだけでなく、仏具の香炉は亡くなった誰かが「あの世」に旅立つ際や、お盆に「この世」に戻ってくる際に香の香り・煙・灯火で故人を導いてくれるという大切な役割を持っているのです。
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五供(ごくう)
仏具の香炉は「香供養」に使用され、焚いた線香の香りや煙が仏様や故人への大切なお供え物になるのですが、実は仏壇での供養は全部で5つあるのです。
五供(ごくう)
香炉では「香」をお供えしますが、仏壇には他にも「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」をお供えします。
それぞれのお供え物に使用される仏具は、火立て(ローソク立て)、花立て(花瓶)、茶湯器(ちゃとうき)、仏飯器(ぶっぱんき)ですが、宗派や地域によって他の呼び方も存在します。
仏具の香炉を使ってお供えするのは「線香の良い香りや煙」ですが、火立ては「ローソクの灯り」、花立ては「仏花(ぶっか)の美しい見た目や香り」、茶湯器は「新鮮なお水」、仏飯器は「炊きたてのご飯の湯気」をお供えするための仏具です。
これらの「香・花・灯燭・浄水・飲食」の5つのお供えは『五供(ごくう)』と呼ばれ、宗派によって多少異なるところはありますが、仏教での基本のご供養とされているんですよ!
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香供養に使う香炉は三具足・五具足のひとつです
「五供」の中でも「香供養」「花供養」「灯燭供養」の3つは特に重要で、そのために使われる香炉・ローソク立て・花立ての3つは、全ての宗派で大切な基本仏具とされています。
三具足(みつぐそく)
仏壇で「香・花・灯燭」をお供えるための3つの仏具「香炉・ローソク立て・花立て」を各1つずつ使用する組み合わせを『三具足(みつぐそく)』と呼びます。
もともと「具足」は武士の武具や甲冑のことですが、仏事においては「過不足がなく、必要なものがそろっている」という意味で、基本仏具一式を指す言葉です。
三具足を使用しての供養の場合は、仏具は仏壇内、もしくはスライド式の膳引き(ぜんびき)の上に祀ります。この時の配置は仏壇の左から右に向かって、花立・香炉・ローソク立ての順に置きます。
なお、これらの仏具を置いて仏壇内を飾ることを、仏事用語で「荘厳する(しょうごんする)」や「祀る(まつる)」などと言います。
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五具足(ごぐそく)
三具足と共によく耳にする仏事用語に『五具足(ごぐそく)』がありますが、これは「5種類の仏具」ではなく「5つの具足(=ピース)を使用した形式の供養」のことを指しています。
具体的に言うと、香炉がひとつ、ローソク立てと花立ては2つずつ(一対ずつ)の5つの具足(=ピース)の組み合わせです。
時々、仏具・仏壇店などの表記で、五供(ごくう)に使う5つの仏具「香炉・ローソク立て・花立て・茶湯器・仏飯器」を指して『五具足』と書かれている場合がありますが、これは間違いです。
この場合、ローソク立てと花立てがひとつずつなら「五点セット」、2つずつ(一対ずつ)なら「七点セット」とするのが、正確な呼び方です。
『三具足』と『五具足』の使い分けははっきり別れている訳ではありませんが、通常のご供養では三具足、お盆や法要の際など「丁寧に荘厳したい時」に五具足を使用する場合が多いです。
仏壇のサイズに余裕がある場合は、普段から五具足で祀る方もいますので、余り気にしなくても大丈夫ですよ!
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五具足で仏壇を荘厳する(=飾る)場合には、中央に香炉、その両脇に一対のローソク立て、そして左右の外側に花瓶を一対ずつ配置します。
五具足は仏具のピースが増えるので、大きい仏壇でないと仏壇内に収まりきらない場合も多いです。
その時には仏壇前に『経机(きょうづくえ)』を置き、その上に祀ると狭くならずに綺麗に荘厳できるのでオススメです。
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正式な荘厳は『五具足』とされていますが仏壇のサイズもありますので、『三具足』で荘厳する方が一般的です。ただし、これは宗派や菩提寺(ぼだいじ)の考え方、地域の慣習などによって変わってきます。
たとえば浄土真宗系においての「香供養」では香炉を2つ使用することもあるので、その場合には『三具足』でも仏具の数は4つ、『五具足』での仏具は5つとなったりします。
この辺りは最初に1回確認するだけですので、菩提寺のご僧侶に確認しましょう。
浄土真宗には四具足もあり使用する香炉などの仏具も異なる
浄土真宗では『三具足(または五具足)』とは別に『四具足(しぐそく)』で荘厳します。少しややこしいですが、この『四具足』の内容は同じ浄土真宗でも本願寺派と大谷派で異なるので要注意です。
浄土真宗本願寺派での四具足
浄土真宗本願寺派において『四具足』で使用する仏具は、一対の『華瓶(けびょう)』と、ローソク立て(火立て)、香炉をひとつずつです。
『華瓶(けびょう)』は花立てに似ているのですが花を供える器ではなく、少し水を入れてから『樒(しきみ)』という植物を挿して「香水」をお供えするための仏具です。
浄土真宗本願寺派では、この香水を供える『華瓶(けびょう)』と、三具足(または五具足)でお花を供える器『花瓶(かひん)=他の宗派では花立て』を区別して使用します。
浄土真宗大谷派での四具足
浄土真宗大谷派では『華瓶(けびょう)』ではなく、代わりに一対の『仏器(ぶっき)』を使用します。真宗大谷派での四具足は、仏器を2つ、そしてローソク立て(火立て)、香炉をひとつずつです。
浄土真宗系での三具足(五具足)と四具足の置き方
浄土真宗系では、御本尊に一番近い仏壇の上段に『上卓(うわじょく)』を置き、その上に四具足を配置します。
四具足の仏具の置き方は、真宗本願寺派は中央手前に香炉、中央奥にローソク立て(火立て)、そして左右に華瓶(けびょう)を配置します。
真宗大谷派では、中央手前に香炉、中央奥にローソク立て(火立て)、そして左右に仏器(ぶっき)を配置します。
どちらの宗派でも、香炉は三本足の一本を正面にして置きます。
浄土真宗系では、上卓の上に四具足を祀り、その下に『前卓(まえじょく)』を置いた上に三具足(または五具足)を祀るのが正式とされています。
なお、浄土真宗の四具足では、『火舎香炉(かしゃこうろ)』という種類の香炉を使用します。
浄土真宗系では香炉だけでなく、その他の仏具の色・形・素材などにも特徴があるので、仏壇や仏具を購入する際には注意が必要です。
仏壇・仏具店などではわかりやすく「火舎華鋲セット」として販売されることも多いですので、仏事に詳しい店員さんに相談してみるのが間違い有りません。
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それでは、ここから先は用途、宗派によっても変わる様々なタイプの香炉を見ていきましょう。
用途によって分かれる2つのタイプの香炉
仏具の香炉は様々な素材や見た目のものがありますが、大きくは「焼香用の香炉」と「仏壇供養に使う香炉」と用途によって2つに分類されます。
焼香用の香炉
焼香と言うと「葬儀のお焼香」のイメージが強いですが、焼香は「炭火の上で焦がすように焚くお香の燃やし方」を指す言葉です。焼香では長時間くゆらせて焚くために『抹香(まっこう)』と呼ばれる粉末状のお香が使われます。
葬儀や法要時の焼香用香炉は『焼香用角香炉』が一般的ですが、これは右側に抹香、左側には灰と火種となる香炭を入れて使用します。
墓地で法要を行う際は、手提げが付いているタイプのものを使用します。
前述した浄土真宗系の四具足のひとつ『火舎香炉(かしゃこうろ)』も焼香用の香炉です。火舎香炉は真鍮製の三脚の香炉が多く、煙出しの穴のある蓋「火屋(ほや)」がついているのが特徴です。
なお、浄土真宗系では、三具足(五具足)の香炉とは別に、焼香用の『金香炉』も使います。
焼香用の香炉
仏壇用として一般的な香炉は『前香炉(まえこうろ)』です。広口で丸みを帯びた形をした香炉で、仏壇・仏具店などでも最も多く見かけるタイプでしょう。『線香炉』や『机用香炉』と呼ばれることもあり、浄土真宗以外の宗派で多く使われています。
3本足の香炉は、1本の足の側を手前に向けて置きます。仏壇での日々の供養では、棒状の線香を前香炉に挿し立てて使用します。
『前香炉』は多くの宗派で使用されている仏壇用の香炉ですが、『土香炉(どこうろ)』や『角香炉(長香炉)』を使用する宗派もあります。
それでは、今度は宗派別に使用する香炉を見てみましょう。
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焼香用の香炉
通常、三具足(五具足)で使用される香炉は、『前香炉』『角香炉(長香炉)』『土香炉(どこうろ)』です。
仏壇で使用する香炉などの仏具や、香炉に手向ける線香の本数、線香の手向け方は、宗派や分派、お寺によって異なることがあります。
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焼香用の香炉
基本的には、天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗・浄土宗では『前香炉』に線香を挿し立てます。浄土宗では線香を折って寝かせて入れることもあります。
焼香用の香炉
日蓮正宗では『角香炉(長香炉)』という横長タイプの香炉に、線香を折らずに寝かせて手向けるのが一般的です。
創価学会でも1本の線香を寝かせて供えるので、角香炉を使用します。
角香炉(長香炉)は、伝統型の大きな唐木仏壇に合わせた黒檀調や紫檀調のものが多いです。
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土香炉を使用する宗派
浄土真宗系での四具足での香炉は、焼香用の『火舎香炉』ですが、三具足(五具足)の方の香炉は、青磁製の『土香炉(どこうろ)』です。
浄土真宗では土香炉に2~3回折った線香を横にして焚きますが、使用する土香炉は、西本願寺派と大谷派で異なります。
浄土真宗大谷派では、透かし模様があしらわれた『透かし香炉』を使用し、本願寺派では丸みを帯びた形の『玉香炉』を使います。
仏壇に三具足(五具足)を荘厳する時には中央に土香炉を置きますが、本願寺派の祀り方で他の宗派と異なる点は、玉香炉の後ろにもうひとつ焼香用の『金香炉』を置くところです。
なお、その他の仏具では大谷派では金色のもの、西本願寺派では黒色のものを使用するのが通常です。
仏具の香炉の選び方
それでは、実際に仏具としての香炉を購入する際の選び方のポイントをご紹介します。
ポイント1:宗派に合った香炉を選ぶ
ここまで触れてきたように、香炉などの仏具選びで最も大切なポイントは宗派に合わせたものを選ぶことです。
仏具の中でも特に香炉の場合は、宗派によって線香を挿し立てたり、寝かせ入れたりと方法が変わるので、間違った香炉を購入してしまうと大変です。
浄土真宗系では、四具足で使用する焼香用の火舎香炉、三具足(五具足)での土香炉(+焼香用の金香炉)が必要になります。その土香炉も本願寺派と大谷派で異なるので、注意が必要です。
ポイント2:香炉は仏壇のサイズや高さに合わせる
香炉のサイズというのも重要なポイントです。仏壇内の幅や奥行きもそうですが、香炉は線香を立てて使うものなので、高さも考慮しなくてはなりません。
日々の供養で使うものですから、線香を立てやすい高さの香炉を選ぶというのが大切なポイントです。
最近は『手元供養(てもとくよう)』や『ペット供養』用の仏具セットとして、ミニサイズの香炉も数多く販売されています。
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ポイント3:香炉を素材で選ぶ
仏壇・仏具店では、金属製、陶器製、木製、アルミ製、ステンレス製など、様々な素材でつくられた香炉が販売されています。
金属製では銅や真鍮、陶器製では、九谷焼、有田焼など国産の香炉に人気があります。角香炉は、伝統的な黒檀調や紫檀調のものが多いです。
最近の香炉には、おしゃれなクリスタル製などのものもあります。
前述したように、浄土真宗系では基本的に火舎香炉は真鍮製、土香炉は青磁製と決まっています。
宗派で決められた香炉がない場合は、質感や光沢、重さや扱いやすさ等を比較して好みの素材の香炉を選ぶと良いでしょう。
ポイント4:予算から香炉を選ぶ
香炉の値段はその素材やデザインによって様々です。
安いものは数百円で購入できますし、彫刻入りや金箔加工がされているものや、有名な陶芸家の手掛けた高級香炉などは10万円以上するものまであります。
好みや予算に合わせて香炉を選ぶと良いでしょう。
ポイント5:お部屋のイメージで香炉を選ぶ
最近では伝統的な大型の仏壇よりも、家具のようにお部屋にスリムに設置できる『モダン仏壇』が主流になってきています。
それに合わせて仏具の方も、おしゃれでスリムなモダン仏具が多彩につくられるようになり、仏壇・仏具店では洋風インテリアにも合うカラーやデザイン、多彩な素材の香炉が販売されています。
宗派で使用する仏具が決まっていない場合は、お部屋やお持ちの仏壇のイメージ、ご自身の好みなどに合わせた香炉を選ぶと良いでしょう。
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仏壇のお参りで香炉と一緒に使う仏具
日々の仏壇へのお供え『五供』に使用する基本仏具は、三具足(五具足)である香炉・ローソク立て、花立て、そして茶器(ちゃき)と仏飯器(ぶっぱんき)ですが、実際にお供えやお参りをする時には他にも必要な仏具があります。
仏壇のお参りで香炉と一緒に使う仏具
供養やお参りをするのに、仏壇にただ基本仏具だけを置いていても意味がありません。
毎朝、茶湯器にはきれいで新鮮なお水、仏飯器には炊きたての御飯を供え、花立に入った仏花(ぶっか)やお水もお手入れする必要があります。
ローソク立てにローソクを立てるのは当然ですが、火を付けるためのマッチやチャッカマンも必要ですし、火を安全に消すためのマッチ消し(火消し)やローソク消し等の仏具も持っておいた方がいいでしょう。
香炉の中には香炉灰や香炉石を敷かないと線香が焚けませんし、香炉の脇には線香立てを置くのが一般的です。
五供をお供えする基本の仏具だけでなく、ローソク消しや線香立てなどのサポート用品があると日々のご供養がスムーズになるので、揃えておくことをおすすめします。
これらのサポート仏具は、お参りをする際に使用するリンや経本などと共に、仏壇まわりに置いておくといいでしょう。
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香炉は他の仏具とのセット購入がおすすめ
大抵の仏壇・仏具店では、仏壇でのご供養やお参りに必要な基本仏具をセットで販売しています。
セット内容は、五供に使用する三具足や五具足、それに茶湯器と仏飯器が加わった5点(7点)セット、更に線香立てを加えた6点(8点)、それにお参りに使う仏具「リン」をプラスした基本的な組み合わせが多いです。
仏具を単品ではなくセット購入するとお得なだけでなく、仏具選びに悩むことなく全てが揃っているので大変便利ですね!
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香炉は他の仏具とのセット購入がおすすめ
ここまで見てきたように香炉には様々な種類があり、宗派によって使用する香炉が異なります。ですから、購入前に予め身内の方や菩提寺に使用する香炉の種類を確認しておくことが大切です。
すべての確認が済んでいざ買おうとなった時には、まずはネット通販で情報を検索するのがおすすめです。
豊富な商品の中から、どういったデザインの香炉があるのか、大体の値段感などを確認しておきましょう。
仏壇のネットショップでは、仏具の他にも位牌や神棚なども扱っていたり、北海道から沖縄まで条件付きで送料が無料だったりします。
そのままネット通販で注文してしまう事もできますが、ちょっとまってください。
便利で商品数の多いネット通販は、すべて自分で商品を検索し選ばなければなりませんので、膨大な商品数が逆にネックになってしまうんです!
複雑な香炉の種類を正しく理解している方で無い限り、正しく香炉を選ぶのはかなりハードルが高いのです。
仏具のリンの澄んだ音で邪気祓い
初めて香炉を買うという方や、自信がない場合は仏壇・仏具店で購入すると安心です。
仏壇・仏具店で購入する利点は、実際に香炉の光沢・重み・質感などを感じられたり、仏具に詳しい店員さんが仏壇やお部屋のサイズやイメージに合った香炉を選んでくれたりといい事ずくめなのです!
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>まとめ
三具足(五具足)である香炉・ローソク立て・花立ては、仏壇での供養に必要不可欠な仏具です。その中でも、特に香炉は種類が多い上に宗派によってかなり異なるので、購入する際には少し手間取るかもしれません。
ネットショップ等を利用すると間違った仏具を購入してしまう可能性があるので、実際にお近くの仏壇・仏具店に足を運んで仏具のプロに相談し、お持ちの仏壇サイズや好みに合った香炉選びのアドバイスをしてもらうといいでしょう。
仏壇・仏具店のお得なセット販売を利用すると必要なものが揃っているので、仏具が届いたその日からお参りが始められるのでおすすめします。