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仏壇の仏具に魂を宿す魂入れ(開眼法要)の供養

仏壇の基礎知識

2021.08.19

仏壇, 魂入れ

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家に仏壇があり、毎日手を合わせていても、「魂入れ(開眼法要)」というとピンとこないかもしれません。
しかし、お仏壇がお仏壇として、お位牌がお位牌として、お墓がお墓として“活きる”ために必ず求められる儀式、それが「魂入れ」です。

魂入れについて知ることは、仏や祖先、故人を敬う営みが、日々の暮らしにあたりまえのものとしてとけ込むための第一歩であるともいえましょう。

魂入れの意義とは何か、魂入れはどのように実施されるのか、魂入れに関連して知っておきたいいくつかの知識も合わせ、基本的なことがらご説明いたします。

仏壇は本尊への「魂入れ」から始まります

h2-1 仏壇は本尊への「魂入れ」から始まります

「魂入れ」は、新しく仏壇を購入した時に営む大事な法要です。文字通り仏壇に“魂を入れる”儀式であり、これを欠くことはできません。
また、購入時だけでなく、親族が亡くなって仏壇に新たに位牌を納める時や、引っ越しや部屋の移動によって仏壇の置き場所が変わる場合にも「魂入れ」を行いますが、同じ室内での移動ならば魂入れの必要はありません。

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新たにお墓を建てたり、お墓を移す時、墓石を修繕する時にも「魂入れ」を行います。「魂入れ」は、「開眼法要」「開眼供養」「精入れ」などとも呼ばれ、土地によっては「お仏壇開き」と呼ぶところもあります。

また宗派によっても呼び方の違いがあり、天台宗や曹洞宗では「開眼法要」、真言宗では「開眼供養」、日蓮宗や臨済宗では「精入れ」と呼ぶことが多いようです。

「開眼」とは仏が目を開き、悟りを得ることです。
新しい仏像は、最後に目が描き込まれることによって魂を宿し完成体となるのです。
奈良の東大寺大仏の「開眼法要(魂入れ)」は、奈良時代の752年(天平勝宝4年)に、時の孝謙天皇も列席し盛大に行われたといいます。

それだけ大切なことなんですね。

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仏壇の「魂入れ」とは「本尊」と「位牌」が対象

h2-2 仏壇の「魂入れ」とは「本尊」と「位牌」が対象

「仏壇」とは本来、寺院の仏堂にあって本尊を頂く施設のことですが、現在では家内におかれる祭壇を仏壇と呼ぶのが一般的です。

寺院の祭壇を小型化したものが仏壇であるという考え方もあり、仏壇の内部には仏像や掛け軸の形で本尊が祀られ、寺社の内陣を模した彫刻などが施されます。

関連記事:仏壇仏具はどこで買う?経験者は通販で!初心者は実店舗で!

仏壇には「位牌」が安置されます。
本尊を祀る社の中で、先祖や故人の霊が宿る依代(よりしろ)としておかれるのが「位牌」です。

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そういった意味で、仏壇は先祖や故人の霊がこの世に戻ってきた際の仮の住まいともいえます。私たちは、仏の加護に感謝しながら、先祖や故人の供養のため、仏壇に手を合わせるのです。

つまり「魂入れ」の対象となるのは、正しくは「仏壇」ではなくて「本尊(仏像)」や「位牌」です。
「仏壇の魂入れ(開眼法要、開眼供養、精入れ)」という場合、魂が入るのは仏壇本体ではなく、そこに安置される位牌や本尊としての仏像であるとイメージしてください。
魂入れをお寺で行う時、持参するのは仏壇ではなく位牌や仏像、掛け軸などです。

葬儀においては、まずは霊の仮の宿りである白木の位牌が用意されます。
そして、四十九日の法要で漆朱塗りの本位牌に「魂入れ」がなされます。

「魂入れ」がなければ位牌は単なる「物」にすぎず、魂が込められてはじめて仏壇は礼拝の対象となります。「魂入れ」は欠くことのできない重要な仏事なのです。

「仏壇」は立派なつくりですが入れ物であって、魂入れをするのは仏壇そのものではなく、「本尊」と「位牌」なんですね。

仏壇の本尊への「魂入れ」までの準備

h2-3 仏壇の本尊への「魂入れ」までの準備

仏壇の魂入れは、菩提寺にお願いするのが一般的です。菩提寺が遠方にあったり、特に菩提寺を定めていない場合は、葬儀や埋葬などを通じて縁のあったお寺や霊園に相談してみましょう。

魂入れは、お寺で行う場合と自宅で行う場合とがあります。
仏壇の買い替えや引っ越し、部屋の模様替えなど仏壇の移動に伴う魂入れは、家族を中心とした少人数の法事となり、自宅で行うことが多いでしょう。

親族が亡くなった場合は四十九日の法要に合わせて魂入れを行います。
この場合は、遠方の親族や故人が生前に親しくしていた友人・知人の方々が参列することも多く、場所も自宅やお寺の他、ホテルや斎場などの広い会場が必要となることがあります。ただ、四十九日の手配ができていれば十分で、魂入れのためだけに場を整える必要はありません。

仏壇のなかった家は魂入れまでに、仏壇・仏具の専門店などで仏壇を購入します。
近年は店舗に出向かずともネット(仏壇・仏具専門サイト)で購入することもでき、品揃えも豊富で、住環境などの事情に合った仏壇を手に入れることができます。

関連記事:仏壇を通販サイトで選ぶ?初めてなら通販より専門店がおすすめ

葬儀後の四十九日法要で故人の位牌に魂入れを行う場合は、当日までに漆塗りの本位牌を用意しておきます。そして、仮の位牌であった白木の位牌はお寺に納められます。

魂入れまでにはまた、本位牌の他、花、線香、餅、菓子、果物などのお供えを準備しておきます。

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魂入れは「弔事」ではなく「慶事」にあたりますので、ロウソクは白ではなく朱ロウソクを使います。
宗派や地域によってしきたりの違いもありますので、不明の場合は事前にお寺に確認するのがよいでしょう。

お布施の準備も必要です。魂入れについては1万円から3万円が一般的な額とされていますが、四十九日や回忌法要に合わせる場合はそれ以上となります。
地域による違いもありますので、悩まれたときは遠慮なくお寺に相談されるのがよいでしょう。
魂入れを自宅で執り行う場合は、ご僧侶様へのお車代をお布施とは別に準備します。金額は5千円から1万円が一般的とされますが、自家用車などで送迎する場合は不要です。

魂入れの準備は間違いなく行いたいものですから、よくわからない場合は菩提寺へお聞きになるか、お寺様にはちょっと聞きづらい、という場合はお近くの仏壇店へご相談されると良いでしょう。

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仏壇の本尊への「魂入れ」当日の服装にも気配りを

h2-4 仏壇の本尊への「魂入れ」当日の服装にも気配りを

魂入れを主催される方も、出席される方も、当日の服装に悩まれることがあるかもしれません。
これについては、華美でなく落ち着いた服装であれば私服でもよいとされていますが、一般的には礼服で臨まれるのが基本です。

魂入れは慶事(お祝い事)ですので、黒一色の喪服ではなく、たとえば男性ならばネクタイは黒ではなく白をつけます。
ただし、四十九日などと合わせて行われる場合は弔事のマナーに合わせますので、通夜や葬儀と同じ黒の喪服を選択します。

ごく内輪だけの魂入れならば、申し合わせて落ち着いた私服にしても問題ありません。気になる場合はお寺に確認しましょう。
ご僧侶様は慶事用と弔事用の袈裟をお着換えされますので、自宅で魂入れと四十九日などの弔事を合わせて行う場合は、お着換えの場所を用意しておきます。

まだある、知っておきたい「魂入れ」のあれこれ

h2-5 まだある、知っておきたい「魂入れ」のあれこれ

「魂入れに」に関連し、知っておきたい周辺の知識はまだまだあります。
特に「魂抜き」は「魂入れ」と対になる大切な仏事です。

仏壇を動かすなら欠かせない「魂抜き」

h3-1 仏壇を動かすなら欠かせない「魂抜き」

引っ越しや部屋替えなどで仏壇が移動する場合、本尊や位牌の買い替えや修繕に出す場合には「魂抜き」を行います。
文字通り、本尊や位牌から魂を抜くことで、「閉眼供養」「閉眼法要」とも呼ばれます。魂抜きは魂入れ同様お寺に依頼し、魂入れ当日までにおこなっておきます。魂入れと同日の場合は、魂入れに先だって行います。

魂が抜けたら「お焚き上げ」を

h3-2 魂が抜けたら「お焚き上げ」を

事情によって仏壇を処分することになったり、本尊や位牌を新調した時は、魂抜きされ役目を終えたものを炎で浄化する「お焚き上げ」という儀式をします。
魂抜きを終えれば、すでに魂を持たない「物」にすぎませんので、理屈では廃棄物として処分しても問題ないのですが、心情的にはそれまで熱心に手を合わせてきたものをないがしろにはできないと思います。

本尊や位牌はそのままで仏壇本体だけを買い替えた場合も、そこに魂は宿っていませんので、魂抜きは不要ですが、やはりお炊き上げをします。
故人の遺品で引き取り手のないものや、古いお札などもお焚き上げの対象となります。

お焚き上げは必ずしもお寺にお願いする必要はなく、仏事関連専門の業者や仏壇・仏具店でもサービスを提供しています。

関連記事:仏壇の処分方法を確認して感謝の気持ちで送り出しましょう

浄土真宗では「魂入れ」がありません

h3-3 浄土真宗では「魂入れ」がありません

仏教諸宗の魂入れの所作に大きな違いはありませんが、浄土真宗においては独特の名称や考え方があるので注意が必要です。

そもそも浄土真宗では、仏壇に魂をいれたり、本尊の目を開いたりといった概念がありませんので、「魂入れ」「開眼法要」などの言葉は使いません。
仏壇は、仏(阿弥陀如来)を“お迎えする”ためにあり、新しく仏をお迎えする法要は「入仏式(入仏法要)」と呼ばれます。

引っ越しや仏壇を買い替えたりする場合には、「遷座法要(遷仏法要)」と呼ばれる仏事を行います。仏様に「お移りいただく」という意味で「御移徙(おわたまし)」ともいいます。

また浄土真宗では一部の宗派を除いて位牌をおきませんので、位牌への魂入れに相当する儀式がありません。

浄土真宗のお寺に依頼する場合は、不用意に「魂入れ」「開眼法要」などと言ったり、ご僧侶さまとの会話のなかでも「魂を抜いてください」などと言ってしまわないよう留意しましょう。

関連記事:浄土真宗の仏壇や仏具の選び方と飾り方

>まとめ

仏壇を営むうえで「魂入れ」は欠くことのできない仏事です。
魂入れの基本的な考え方や約束事を理解し、心安らかに執り行いましょう。

浄土真宗をはじめ、宗派によっての違いや地域差もありますので、詳しくは菩提寺や仏具店・仏壇店などの仏事の専門筋に遠慮なく相談して、十分に確認しましょう。

はじめての法要は、間違いがあってはいけない上に、初心者には分からないことも多いので、何度も仏壇店に足を運んでしつこいくらい聞いてください。

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